(仮訳)ブラジルの大西洋岸森林から報告された有柄ホコリタケ類の稀産種、Tulostoma reticulatum
Lima, AA. & Baseia, IG. 2018. Tulostoma reticulatum (Agaricales, Basidiomycota), a rare stalked puffball reported from the Brazilian Atlantic rainforest. Studies in Fungi. Available at: http://www.studiesinfungi.org/pdf/SIF_3_1_14.pdf [Accessed June 18, 2018].
【R3-05234】2018/6/21投稿

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3行まとめ

従来オーストラリアのみから知られていた稀産種のTulostoma reticulatumを、ブラジルの大西洋岸森林から報告した。
本種は砂質土壌に発生し、オーストラリア産標本とは柄のサイズが小さい以外は非常に類似していた。
本種の記載文、担子胞子のSEM写真などを掲載したほか、同属他種との相違点を挙げた。

(アメリカ大陸、南米、ブラジル新産種)

Tulostoma reticulatum G. Cunn.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tulostoma exasperatosporum
管状の口を有する
担子胞子の表面が網目状
本種と異なり外皮が菌糸状ではなく膜質
Tulostoma clathrosporum
管状の口を有する
担子胞子の表面が網目状
本種と異なり外皮が菌糸状ではなく膜質
Tulostoma exasperatum
本種と異なり口が管状ではなく長縁毛状~繊維状
本種と異なり外皮表面が疣状~刺状
Tulostoma opacum
本種と異なり口が管状ではなく繊維状
本種と異なり外皮が菌糸状ではなく膜質
本種と異なり外皮表面が平滑
Tulostoma rickii
本種と異なり口が管状ではなく繊維状
本種と異なり外皮が菌糸状ではなく膜質
本種と異なり外皮表面が平滑
Tulostoma cyclophorum
担子胞子の表面が類網目状
本種と異なり口が管状ではなく繊維状
本種と異なり外皮が内生厚壁シスチジアに覆われる
Tulostoma fimbriatum(アラナミケシボウズタケ)
担子胞子の表面が類網目状
本種と異なり口が管状ではなく繊維状
Tulostoma squamosum(ウロコケシボウズタケ)
担子胞子の表面が類網目状
本種と異なり外皮が菌糸状ではなく膜質
本種と異なり外皮表面が時に疣状
Tulostoma amnicola
口が管状
外皮が菌糸状
本種と異なり担子胞子の表面が網目状ではなくSEM下で平滑またはほぼ平滑
Tulostoma brevistipitatum
口が管状
外皮が菌糸状
本種と異なり担子胞子の表面が網目状ではなくSEM下で平滑またはほぼ平滑
Tulostoma nanum
口が管状
外皮が菌糸状
本種と異なり担子胞子の表面が網目状ではなく粗面
Tulostoma innermongolicum
外皮が菌糸状
内皮が膜質
担子胞子の表面が網目状
本種と異なり口が管状ではなく類繊維状